昆虫大好き、くろーるです。
子供との夏休みの遊びの定番、そして、自由研究の王道といえば「昆虫標本」ではないでしょうか?
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こんな大きなクワガタ取れた!!
楽しい思い出を長く残すためにも、昆虫標本の作製を大いにオススメします!!
ただ、こんなデメリットも・・・・・
- 子供が扱うにはデリケート→昆虫の体はバラバラに
- スペースを必要とするので保管が大変
- 結局はゴミ扱いで捨てられる
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小さな命の大切さも伝えましょう!
そこで採集した昆虫を「樹脂標本」にすることで、これらの悩みを解消!
自由研究としても、とっても映える作品になりますので、ぜひ挑戦してください。
昆虫樹脂標本のメリットは保管が簡単・標本観察が簡単なコト
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「昆虫樹脂標本」の良いところは・・・
- 保管のスペースが少ない
- 多少、子供が手荒に扱っても安心
- 昆虫の細部を子供でもじっくり観察できる
- 数が揃えば自由研究の素材にもなる
「昆虫樹脂標本」の悪いところは・・・
- 作製に時間がかかる
- 多少の金銭がかかる(特にレジン)
- 仕上がり状態の良し悪しがでやすい
とはいえ、自分のオリジナル樹脂標本が出来上がった瞬間の喜びは代えがたいものがあります。
私は、お気に入りだったコクワガタの樹脂標本キーホルダーを作成し、カバンにぶら下げたりしました。
手間はかかりますが、作製するだけの価値はありますよ。
樹脂標本に適した昆虫採集から始めよう!!
樹脂標本を作製するための第1歩は「昆虫を採集する」こと。
網を持って昆虫採集に出かけるのはウキウキしてしまいますが、
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ちょっと待って!!
樹脂標本を作るなら、作製しやすい昆虫を採集しましょう。
子供でも樹脂標本を比較的簡単に作製できる昆虫がいます。
それはカブトムシに代表される「甲虫類」です。
甲虫類の他にも樹脂標本に適した昆虫は・・・・・
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体(外骨格)が硬い昆虫は、樹脂標本にしても色が美しく仕上がります。
逆に樹脂標本にするには難しい昆虫は・・・・・
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私の作製したものでいくと、カマキリは大失敗でした。
体が柔らかい昆虫は、樹脂が固まるときに色が抜けてしまうようです。
ハチの中でも体が硬いスズメバチは、樹脂標本にしても比較的うまくいきます。
黄色と黒の配色も美しく、インテリア向きです。
ただ、そもそも採集するときに危険ですので、できれば避けましょう。
また、大きい昆虫より、小さい昆虫の方が失敗する確率が低くなります。
慣れるまでは、コガネムシくらいで作製するといいでしょう。
樹脂標本に必要なもの最大の難関は『レジンの入手』
【樹脂標本に必要なモノ】
昆虫標本 レジン(樹脂) 樹脂製カップ 紙コップ 割りばし
昆虫標本
採集したお好きな昆虫を標本にします。
甲虫類だと足を整える展足(てんそく)、チョウなどの羽のあるものは展翅(てんし)という作業が必要です。
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″てんそく″″てんし″と呼ぶとアニアっぽいですよ。
昆虫標本は、そのまま1ヶ月ほど乾燥させます。
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水の気泡が残ったまま樹脂の中へ封じてしまうと、体内の気泡が漏れて剥離の原因になります。
しっかり乾燥させましょう。
レジン
樹脂標本には絶対に欠かせない、昆虫標本を固めるための“樹脂=レジン”。
このレジンの入手が、かなり難しいです。
というのも、昆虫樹脂標本の作製にはまとまった量のレジンが必要だからです。
量の少ないものですと近所の雑貨屋などでも売っていますが、小物アクセサリーの作製を想定しているため、量のあるものは売っていません。
私も
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最初はお試しだから、少ないもので始めよう!
と思って買ったものの、結局は足りなく追加購入することになりました。
東急ハンズにも売っていますが、結局はネット購入が早くて便利です。
価格は、東急ハンズでもネットでも変わりませんでした。
樹脂製カップ
お弁当の小分けやお菓子づくりで使うレンジ対応の樹脂製カップを使うと便利です。
というのも、昆虫樹脂標本で一番めんどうな作業″紙ヤスリでの磨き″が必要ありません。
私の作った樹脂標本はほとんど磨きをしなくて済んでいます。
多少、角を取る程度です。
スーパーや雑貨屋など、どこでも売っていますが、私のおすすめはセリアのカップ。
同じ樹脂製カップでも、ツルツルしているので、出来上がりの透明感が違います。
他の樹脂製カップも試しましたが、表面が濁って磨きが必要でした。
セリアのカップの難点は、大きさが小さいこと。
そのため、7㎝オーバーのクワガタやカブトムシは納まりません。
コガネムシやテントウムシサイズなら、舟形などのかわいい形のものもありますので、きっと映えます!
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紙コップ・割りばし
レジンを混ぜたり、樹脂製カップに流し込んだりするときに使います。
紙コップも割りばしも一度使ったら捨てるつもりで用意してください。
そのため、100均などの安いもので数がたくさんあると便利です。
レジンを混ぜては捨てて、混ぜては捨ててを繰り返し、使ったらバンバン捨てるようにした方が作業効率が上がります。
難点は長い作製時間!『樹脂標本作製の手順』
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「昆虫樹脂標本」は1日にしてならず!
昆虫樹脂標本の出来上がりまでは、1体の標本につきおおよそ1ヶ月~1ヶ月半かかります。
この作成時間の長さを踏まえると、夏休みではなく冬休みの自由研究向きと私が判断したゆえんです。
慣れてくれば、複数の昆虫標本を同時進行できるので夏休み中でも間に合いますが、初めてのケースだと、1体作るだけでも四苦八苦します。
固定の流れは、こんな感じです。
①まずは、昆虫標本を作ります。
展足・展翅でお好みのスタイルに整えてください。
乾燥のために作製した昆虫標本を1ヶ月ほど放置します。
②レジンを用法通りに混ぜます。
あまりのんびり作業をすると固まり始めるので、手早い作業が必要です。
②・③の行程では作業の邪魔が入らない環境にしましょう。
混ぜ合わせると化学反応によって硬化が始まりますので、先に樹脂製カップや昆虫標本を準備しておく方が良いです。
③カップの半分ほどにレジンが入ったら、その状態で昆虫標本を入れます。
少しずつ硬化していく中で昆虫標本の位置を整えます。
同時にレジンの中にできる気泡を抜く作業も行います。
④位置や形が整い、気泡も抜けたらそのまま24時間放置して固まるのを待ちます。
気泡抜きの作業は、インターバルを置きながら行いますので、1時間くらいの時間の猶予が必要です。
⑥硬化したようなら、もう一度②を行って、昆虫標本を封じるようにレジンを流し込みます。
ゆっくり流し込むことで、気泡の数を減らすことができます。
⑦そのまま、さらに24時間放置して硬化させたら、樹脂製カップから取り出しできあがりです。
作業中にやっかいな作業が気泡抜きです。
硬化の状態を見ながら針などで気泡をつぶしたり、タッパに入れて空気を抜くなどの方法でできる限り気泡を無くします。
ただ、商品にでもしない限りは、あまり気泡抜きにこだわらずに作業をしてください。
意外にも、多少の気泡が魅惑の作品に仕上ります!
角が気になるときや、もう少し透明感を求めるならば、紙ヤスリで磨くこともできます。
まとめに:昆虫樹脂標本が冬休みの自由研究向きという、もうひとつの理由
昆虫好きのわが子をもつと、夏のイベントといえば「昆虫採集」です。
クワガタだけではなくて、コガネムシやらゾウムシやらと、たくさんの種類を採集しては飼育します。
それも秋になると、次々と天へと召されてしまうのです。
子供との楽しかった夏の思い出を、もっと長く手元に置いておけないものかと考えて始めたのが「昆虫樹脂標本の作製」でした。
わが家では、樹脂標本のために昆虫を採集するわけではありません。
昆虫採集を楽しみ、飼育の喜びを堪能したあとで、その想い出の記録として「昆虫樹脂標本」を作製しています。
だから、天に召されてしまった昆虫たちを、秋から冬にかけて樹脂標本にしたものを冬休みの自由研究として提出しました。
![薄い発布スチロールの板に張り付けて展示](https://hdnrknn.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_6278.jpg)
昆虫採集から樹脂標本づくりまでを夏休みの間に仕上げるのは無理があります。
さらに、「昆虫樹脂標本」を冬休みの自由研究として提出することは、こんな副産物も産み出しました。
- ″冬に昆虫”という意外性
- 昆虫樹脂標本という稀少性
- とにかく目立つ!差別化はカンペキ!
- 飼育が終りしだい、順次できるので冬休みの自由研究を慌てないで済む
終った後も、樹脂標本だけを残しておけば、保管場所も取りません。
昆虫樹脂標本は、昆虫採集の最高の想い出になりますよ!