会社では中間管理職。
家庭では子供の学費にあくせく。
なのに、時代は目まぐるしく変わって、まったくついていけません。
あ~50代って虚しい・・・・・
なんて嘆いてばかりでは、会社からも用済み認定されますよ。
もっと前を向いて、堂々と出社しましょうよ!
あなたには“経験”という、誰にも負けない武器があるのですから。
その経験という武器を、激しく変わる時代に合わせていけたなら、あなたは最強のビジネスマンに生まれ変わります。
会社もあなたを放ってはおきません!!
そんな50代だからこそ、読んで最強を手に入れるビジネス書をご紹介します。
この本を読んで仕事の考え方を変えたからこそ生き残れた!!
そう思い返す日が、将来きっとやってきます。
勝機は過去から学べ!『逆・タイムマシン経営論』
- 著者 楠木健・杉浦泰
- 出版社 日経BP
- 発売日 2020年10月8日
- 定価 2,200円(税別)
ソフトバンクの孫社長に代表される“タイムマシン経営”という経営手法があります。
欧米などですでに流行っている商品やサービスを、日本で先駆けて取り扱うことで儲ける手法です。
ほぼ確実に大きな利益を見込める点で魅力的ですが、一方で、そのための投資も莫大になります。
その“タイムマシン経営”を逆手にとって、自分たちの経営に生かそうという視点が「逆・タイムマシン経営論」です。
未来を見ることは非常に難しいことですが、過去を振り返ることは決して難しくはありません。
これまでに発行された新聞や雑誌に、過去についてはたくさん書かれているからです。
過去に「これが次は来る!」といわれた商品やサービスが、今現在、すっかり見ることが無くなってしまったのはなぜなのか?
その理由とともに書かれています。
この本の中では、具体的に“何かをすると儲かる”といったノウハウは書かれていません。
過去と現在を見比べる意識と、今現在流行りのサービスや商品が自分たちの会社・仕事に本当に必要なのかという視点を養うことの必要性が説かれています。
「逆・タイムマシン経営論」で最小に扱っている“サブスク”は非常にいい例でした。
サブスクリプション、いわゆるサブスクがうまくいっているサービスもあれば、早々に頓挫したものもあります。
いまなら生成AIが、その対象になるかもしれませんね。
新しい商品・サービスに振り回されることなく、自分の会社では外してはいけないもの・辞めてはいけないものを見極める、その基準を見定める目を養える本です。
非合理的な行動にこそビジネスチャンスあり!『行動経営学が最強の学問である』
- 著者 相良奈美香
- 出版社 SBクリエイティブ
- 発売日 2023年6月2日
- 定価 1,700円(税別)
行動経済学という学問が、今話題になっているというのも、この『行動経済学が最強の学問である』を通して知りました。
経済学と心理学を融合させることで、人の行動を予測し、製品の製造やサービス内容に反映しようというものです。
経済学自体も人の行動によって発生する各データを基礎に予測をしていくものですが、行動経済学では、人の予測不可能な行動を織り込んでいくところに新しい視点があります。
深夜にテレビショッピングを見ていて、さほど必要でも無いのに買ってしまう行動は、『認知』の低下によるものでしょう。
パチンコで勝ったからといって、勝った金額以上の食事を友人に奢ってしまうのは『感情』の高ぶりによるものです。
冷静に考えると、どれも不合理な行動をしているのですが、それこそが人間らしい行動。
その不合理な人間行動を、あえて経済活動の中に組み込むことで、新しいビジネスにも繋げていこうという試みです。
どちらかというと人の欠点を突くことを考えるので、ネガティブな印象を受けるかもしれません。
しかし、私自身にも身に覚えがあるようなことなので、行動経済学を学ぶことは、日々の生活の自己防衛にも生かされます。
そして、仕事の上でも、新たな見方を通して取り組むことができ、読書後の考え方も変わります。
『行動経済学が最強の学問である』を何度も読み返すことで、思考方法を身につけておきたいものですね。
既得権益と事なかれ主義を打破するために『コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった』
- 著者 マルク・レビンソン 訳者 村井章子
- 出版社 日経BP
- 発売日 2019年10月25日
- 定価 2,800円(税別)
グローバル経済といわれる時代になってから久しいところです。
どうして国内ではなく、他の海外の国で生産した方が安い製品ができるのかというと“人件費が安いから”と思っていませんか?
確かに、それも一因ではあります。
しかし、その根本的な要因は「コンテナ物語~世界を変えたのは「箱」の発明だった」というタイトル通り、コンテナ輸送が発明されたことによるものなのです。
あまりの意外性に、目からウロコの思いになりました。
その一方で、コンテナ輸送が主流になるまでの過程は、どこの国も“事なかれ主義”と“既得権益の死守”に阻まれることも同じなのだなと頷かされます。
規制を外すために必要なことが外圧であることも書かれている点も、今も昔も相変わらずだなと考えさせられました。
かなり厚い本で、前半は上記の通り、規制や既得権益とのせめぎ合いが中心なので、多少退屈もしますが、後半のコンテナ輸送がもたらす世界規模の革命には、現実と相まって自分の認識が変わる様を体感できます。
ひろゆき氏や岡田斗司夫氏が絶賛していたこともあり読み始めましたが、ますますグローバル経済が進む中で、一読して自己認識を変えておく必要のある一冊だと感じました。
まとめに:会社で生き残るために必要なスキルは上司・同僚の愚痴から得る
会社や取引先、ときには飲み屋で同年代の人と話すと出てくる話題は共通しているものです。
SNSを使っていないとか、パソコンは動画しか見れないとか、若いヤツには気概がないとか・・・・・
それが自慢でもあるかのようにいえるところに、長い人生経験を積んできた厚かましさがあるのです。
使ってないなら使ってみよう!
知らないなら知ってみよう!
ただそれだけのことができないところが、人なのかもしれません。
上司や同僚の愚痴をよく聞いてみてください。
自分もまるで同類のような顔をして。
そして、その愚痴から自分の得るべき知識を、スキルを知って、身につける行動をしてください。
20代・30代ができるスキルだといって止めないでください。
50代の経験をプラスしてやることに、大きな意義と可能性があるのですから。
自分の中の凝り固まった思考を柔らかくするためにも、本を読みましょうね!