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『大自然』『食』と北海道に魅了される人は後を絶ちません。
ただひとつ、北海道の魅力に欠けているところ・・・
それは、歴史です。
明治維新後の開拓によって作られた北海道の主要都市には、ロマン漂う悠久の歴史を味わうエリアが少ないのです。
しかし、北海道の玄関口であり、戊辰戦争最後の地となった函館には、偉人たちの足跡が残されています。
その中でも、新撰組副長・土方歳三、明治の歌人・石川啄木は、函館にゆかりの深い人物でもあります。
土方歳三・石川啄木が函館に残した記憶を集めた施設、『土方・啄木浪漫館』。
新撰組ファンにも、啄木ファンにも見て欲しい『土方・啄木浪漫館』をご紹介します。
函館に散った土方歳三を偲ぶコレクションの数々
土方・啄木記念館に入ると、最初に迎えてくれるのは、土方歳三の像です。
新撰組“鬼の副長”といわれ、幕末の京都で恐れられた土方歳三(ひじかたとしぞう)。
函館戦争においても、旧幕府軍で構成された蝦夷共和国の陸軍指揮官として目覚ましい活躍をしました。
土方歳三の指揮する隊は、連戦連勝を重ねたことが知られています。
蝦夷共和国軍自体の状況が劣勢になったことで、土方歳三は函館防備のために戻ってきます。
現在の函館市若松町にあった一本木関門あたりで、新政府軍の銃弾に倒れたといわれます。
土方・啄木浪漫館では、土方歳三の想いを再現したDVD映像を見ることができます。
また、新撰組ゆかりの品々や函館戦争で使用された武器や防具などが、レプリカですが展示されています。
鎖鎌やクナイといった武器類は、北海道ではあまり見ることができません。
おそらく道内一のコレクションではないかと思います。
土方歳三の愛刀「和泉守兼定」のレプリカを見ることもできます。
幕末ファンにも新撰組ファンにも、一度は見て欲しい資料がたくさんあります。
土方歳三最期の謎→『死因も遺体も不明?新撰組・土方歳三生存説を検証!!』
短い命と貧しさを歌った石川啄木の姿に出会える
貧しい生活の中でも、生活に寄り添う美しい短歌を読み上げた石川啄木(いしかわたくぼく)。
石川啄木もまた、函館で暮らし、足跡を残した人物のひとりです。
土方・啄木浪漫館では、石川啄木の歌集や手紙などが展示されています。
また、石川啄木は教師でもありましたので、授業風景を再現した展示もあります。
石川啄木を紹介する映像も見せてくれますが、時間の都合で私は視聴しませんでした。
土方・啄木浪漫館は啄木小公園にあり、啄木小公園には、石川啄木の銅像もあります。
大森浜に面した公園沿いに佇む石川啄木像は、もの悲しげで哀愁を感じさせます。
いのちなき砂のかなしさよ
さらさらと
握れば指のあひだより落つ
一握の砂の代表的な歌ですが、大森浜を背景に聞けば、砂を手に取る石川啄木の姿が見えてきます。
石川啄木のダメ人間ぶりも知ろう!→『代表作は浮気日記!?雨ニモマケズ石川啄木のクズエピソード!!』
土方・啄木浪漫館アクセス・駐車場・料金
土方・啄木浪漫館は、函館駅から東へ車で10分以内程度で到着します。
グーグルマップの表示でも、歩いて30分くらいですので、函館の街並みを散策がてらに訪れてもいいでしょう。
所在地:函館市日の出町25-4
電話番号:0138-56-2801
開館時間:9:00~18:00
料金:大人800円・中高生600円・小学生500円
定休日:年中無休
駐車場:無料駐車場あり
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